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 2004年 夏旅2004
8月27日(金) 前のレポート  |   次のレポート 
夏旅2004 第24日目: 佐喜眞美術館
今日は、夕方の航空便で石垣島に渡るので、それまでの間、かねてから行きたかった、「佐喜眞美術館」に行こうと思いました。佐喜眞美術館は、佐喜眞 道夫さんという方が設立された、沖縄最初の私設美術館です。

普天間飛行場
美術館の屋上から飛行場を見る
 
普天間飛行場の隣で
佐喜眞美術館は、そのコレクションが、「生と死」、「苦悩と救済」、「人間と戦争」に統一されています。
そして、その場所は、普天間飛行場のフェンスのすぐ横にあります。本当にすぐ横にフェンスが見えます。どうして、このような場所に建設したか。佐喜眞さんは、敢えてこの危険な場所に造ったのは、アートの力を信じるからだそうです。嫌でも戦争を感じさせるこの場所で、アートの持つ力について考えてみる。とても貴重な体験ができます。

この時は、石川真生さんの写真展が開催されていました。たくさんの沖縄の人々の写真と、米兵がそこには写し出されていました。

そして、常設展示、丸木位里・丸木俊夫妻の大作「沖縄戦の図」。暗い暗いガマ(自然壕)の中、轟音、燃え盛る炎と血、重なる死体、煙、苦しむ人々がうごめき、叫びが渦巻いている。

沖縄では、おばあさんたちが、TVに写し出されるイラク戦争やアフガン戦争を見て、泣くそうです。
僕達、戦争を知らない世代は、ゲームや映画を見ているような非現実的な目で見てしまい、争いを好む人なら「もっとやれやれー」という目で見ているかもしれない。でも、本当に戦争を経験した人々は、涙する。どれだけ、戦争が恐ろしいものかを知っている人は、涙してしまう。
経験した者、していない者、この距離感は何か。この距離感を縮めるものはたくさんある。戦争体験を語り継いでくれる人のお話、生々しい写真、遺品。そして、その1つが、アートなのだと感じた。

自分は何をすべきか
広島での原爆ドーム、平和資料館。沖縄でのひめゆりの塔と資料館、平和祈念公園と資料館。この旅で、戦争の残したものを順番に見て回り、「自分は何をすべきか」と嫌でも考えさせられた。
音楽で表現せねばならないことは分かっているけど、明確な答えが見つかっていなかった。
でも、石川さんの写真展に、ついこの間、沖縄国際大学に墜落した米軍ヘリの事故現場の写真があった。いま起きていることに対し、アクションする。それも、その答えの1つだと教えてもらった気がした。
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