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  NHK熊本での生中継ライブ

日時: 2005年 7月8日(金) 17:25-
場所: NHK熊本放送局 (熊本・熊本市)

熊本ツアー「七夕2005」について

フォト・ライブラリー(クリックでウィンドウが開きます)   フォト・ライブラリー
 (撮影)片山日香里

熊本ツアー 第8日目: NHK熊本での生中継ライブ
今日は、ついにTVでライブの日です。NHK熊本の夕方の番組「ひのくにYOU」で毎週金曜日に放送されている「金曜ライブ」というコーナーに出演し、ライブの生放送を行います。

残念ながら
元はといえば、4月に熊本市内のお店「orange」「古々辺里」でライブを行った時に、見にきてくださったNHKの方が、出演依頼をしてくださったのが始まりです。
今日は、当初の予定では、金峰山の森の中にグランドピアノを運び込み、そこで森の中でライブを生中継する予定でした。雨の場合は、スタジオからの生中継に変更になります。僕は、ゆうべ一睡もできませんでした。待ちに待った森の中でのライブで気持ちが高ぶっていたし、天気が気になってしまって。

天気予報は雨でしたが、夜が空けてみると明るい曇り空。「やった!」と喜んだのもつかの間、ディレクターさんからお電話があり、スタジオに変更とのこと。
昨日、落雷で亡くなった方がおり、今日も午後からは雷雨の予報なので、やめておいた方がいいとのご判断でした。

それでも金峰山へ
スタジオ中継に変更にはなりましたが、午前中に金峰山へ行き、森や、森を歩く僕の姿を撮影することになりました。金峰山は熊本市街地から車で30分弱なのに、非常に豊かな自然のある素晴らしいところ。実際に、撮影するはずだった場所に行きました。うーーん、ここでやるはずだったのか.....。悔しい。でも、僕以上に撮影クルーのみなさんが悔しそう。今回の企画の実現のために、みなさんがどれだけ準備して、気持ちを込めてくれていたかが伝わってきました。
でも、悔しいながらも、できる限りの良い映像を収めようと、みなさんは動いてくださいました。

僕は、金峰山の森で、たくさんのインスピレーションをもらい、ピアニカを吹き、今日の夕方のスタジオでの演奏に必要なイメージを、感覚的に捉えることができました。

その後、撮影を終えて、いったん市街地へ戻りました。今日は、東京から、ひかりん(片山日香里)が来るので、迎えに行きました。そのあと、おおくらどんや中田さんとともに「古々辺里」へ行き、昼食をとりました。「古々辺里」オーナーの清実さんとも再会し、おいしくて楽しい食事ができました。

NHK熊本放送局へ
セットリスト:

1, 金峰山の森にて
 (即興)
2, 息をして
 (短縮版)
 
そして、ついにNHKのスタジオ入りの時間です。
スタジオに入ってみてびっくり。
そこには、光と影、プロジェクター、スモーク......色んな物を駆使して、森の中のイメージが表現されていました。スタッフのみなさんが、野外で撮影できなかった悔しさを、この素晴らしい演出で表現してくださったことを感じました。
僕は、ほんとうに嬉しかった。ほんとうにほんとうに。
いつも以上に、気持ちが高ぶり、きっといい演奏ができることが、予想できました。

1曲目は、即興演奏「金峰山の森にて」
嬉しい気持ちや、午前中に感じた金峰山の森のこと、この機会を与えてくれた全ての方々への感謝の気持ちがこみ上げて、自分の中から色んなものが出て来るのを感じました。

1曲目の演奏を終え、次の曲までの間のインタビューのとき、たくさんのものがこみ上げてきました。次に弾く「息をして」の解説をしているとき、「みなさんのおかげで僕は演奏することができていて....」と言っている時に、いまのこの幸せな状況が実現していること、それがいまこのスタジオで見守ってくれているスタッフのみなさんのおかげであることが、ぐーっとこみ上げてきて、泣きそうになってしまいました。反射的に、「本番中に泣いてはいけない」と僕は思ったらしく、なんとかこらえました。

そして、「息をして」
この曲は15分くらいあるので、テレビ用に半分の長さに縮めたバージョンです。
いつも弾いている「息をして」なのに、なんだか違う曲のような感覚でした。弾いている約8分間、僕はずっとずっと涙があふれてきて、胸が締めつけられるような感じでした。心のこもったこの演出を作り上げてくれたスタッフのみなさんや、僕のことをいつも応援してくれている九州や東京や海の向こうのみんなの顔が走馬灯のように浮かんでは消えて行き、その度にたくさんのものがこみ上げてきました。涙が鍵盤に落ちると指が滑るので、涙をこらえるのが大変でした。

ほんとうにほんとうに、僕はみんなのおかげで、こうやって演奏することができている。

この音1つ1つは、僕が生み出しているのではなく、まわりの全ての人の心や、自然が、僕に生み出させてくれている。
ほんとうにほんとうに、ありがとう。僕はみんなのおかげで、生きています。
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