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 2004年 夏旅2004
8月6日(金) 前のレポート  |   次のレポート 
夏旅2004 第3日目: 家プロジェクト
今朝はまずテレビで広島の平和記念式典を見た後、ベネッセのもう1つのアートプロジェクト「家プロジェクト」を見に行きました。「家プロジェクト」(宿のお母さんに言わせれば「いえ何ちゃら」)は、現代アート作家と地元の古民家とのコラボレーション。ちょっと楽しみです。


角屋の前で
角屋の前で
 
角屋の中
濡れ落ち葉にも見えます
 
素晴らしい町並みです
今日はレンタサイクル(1日500円)で移動です。家プロジェクトは、家々が集まる集落の何軒かの古民家や神社を使って、建物まるごとを含めて作品になっています。

最初に、「角屋」という家プロジェクト第1弾の古民家にいきました。デジタルの数字を使った作品ですが、不思議と暖かみを感じました。これはきっと民家の持つ魅力のおかげでしょう。もし昨日のコンクリ美術館に同じ作品があっても、暖かみは感じなかっただろうなって思います。

次の家に移動するには、この迷路のような町並みの中を通っていきます。素晴らしい町並みです。アートの力を使って、この町並みを保存するのはいいことですね。でも、入場料500円払って作家の作品を見なくとも、この町並みの中を歩き、すれちがうおばあちゃんと挨拶をかわしたり、お寺に参ったりするだけで、感動を覚えます。


語王神社
200年後に見たいです
 
ボランティアスタッフのおじさん
次は、護王神社という神社を使った作品を見ました。この作品について説明してくれるベネッセのスタッフのおじさん(たぶん地元のボランティア)が、とても丁寧に嬉しそうに説明をしてくれました。見ると、作品のエリア一帯はきれいに掃除されており、それもおじさんが丁寧に掃除していました。だから、作品もとても気持ちよく鑑賞でき、僕も嬉しいです。だから、少しピアニカを吹きました。

そのあと安藤忠雄設計の民家を使った作品を見た後、「まるやカフェ」といういわゆる都市部にあるようなスタイルのカフェでお茶をしました。この手のカフェはこの島にはほぼ皆無なので、今後は増えていくかもしれません。なぜならこの島の一連のアートプロジェクトを見にくる観光客は、若い美学生が多く、この手のカフェはけっこう受けそうだからです。

ニキ
大好きニキ・ド・サンファル
 
そのあとはビーチです
午後は、泳ぎました。島にいると、天気が良くなると泳ぎたくて泳ぎたくて、いてもたってもいられません。海には、大好きなニキ・ド・サンファルの作品があります。満足行くだけ泳いで、宿に戻りました。

夕食もたっぷりです。おばあちゃんとお母さんのおいしい料理や、触れあい、あたたかな配慮が、やっぱり民宿の魅力だなって思います。僕らを自分の子供のように扱ってくれて、それがとても心地よいのだと思う。

三菱マテリアルとの結びつきについて
おばあちゃんと話し、昔から、三菱マテリアルの鉱山開発のおかげで、たくさんのお客さんに恵まれてきたのだなっと感じます。町のいたるところにある寺社仏閣には、三菱マテリアルが大金を出してくれたという石碑がついてまわります。確かに島の人からすると、経済的繁栄をもたらしてくれたのは三菱のおかげなのだと思います。それを外部の人間が偉そうにとやかく言えないけど、でも昔はそれで誰も疑問を持たなかったかもしれないけど、地肌が丸出しの痛々しい山肌や、お世辞にもきれいとは言えない海を見ると、これからは変えて欲しいと思った。今回の訪問で、ベネッセのリゾート開発にちょっと嫌気もさしたけど、鉱山開発のオルタナティブになっている。でももっと持続可能で、エコロジカルな方法で観光開発して欲しいと思いました。そういった意味では、一連の美術館より、家プロジェクトの方が将来性が気になるプロジェクトでした。ただ、鑑賞者は作家の作品を一方的に見せられるだけなので、もっと参加型のプロジェクトを増やし、住民だけでなく観光客も参加して、直島の将来について問題意識を持った方がよいのでは、と思いました。
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