日々のレポート

愛に生きるの表紙

我が子にしてあげれること

もっと早く出会っていたかった本。

ヴァイオリンのスズキメソッドの創始者、
鈴木鎮一氏(1898〜1998)が
60年前に書いた「愛に生きる」。

人間の能力は、
生まれながらの才能のようなものではなく、
環境が育てるのだ。
どの子も、育て方次第でよく育つ可能性をもっているのだ。

そして、
もしその環境に恵まれてなかったとしても、
あきらめなければ、
自分で自分の能力を育てることができるのだ。

というのが
鈴木氏が一貫して伝えたいこと。

 

自分が我が子にしてきたことを
振り返りながら読みました。

そして
これからの我が子、
これからの自分、
これからの親子関係に
思いを馳せながら読みました。

 

僕は自分のやってること、やりたいことに
我が子を巻き込んだだけなのだけど、

一緒に音楽を創り、演奏し、
ステージにも共に立ち続けたことで、
彼女の感性が育ち、
それを発揮する機会も作れたのだから、
これで良かったのかなと思う。

技術的なことは何も教えれていないのだけれども、
本質的な部分は、自然と伝えれたかなと思う。

 

自分は
何のために演奏するのか、
何のためにステージに立つのか。

自分のため、
聴いてくれる人のため、
神に捧げるため、
伝統を守るため、
新しい芸術を切り拓くため、

100人いれば100通りの考えがあるだろう。

 

少女から大人へと成長している今、
彼女も改めて考えていると思う。

これから何者になるか、
本人も周りも分からない。
音楽を続けるのかさえも分からない。
でも、音楽を通して身につけた感性は、
他の分野でも、人生でもきっと役に立つと思う。

これまでの様々な経験が、
彼女がこれから自分で自分の能力を育てていく
糧になりますように。

 

自分でなんでもできるようになり、
自分だけの世界が、彼女の中でどんどん形成されていっている今、
今の僕が彼女にしてあげれることを
もっと考えなきゃな。

 

そしてこれからこの先、僕は
有形の財は遺せないかもしれないけれど、
無形の財 〜 芸術の魂のようなもの 〜 を
一生かけて、彼女に遺せたらなと思う。

 

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