日々のレポート

重松壮一郎と斉藤絹子

長崎シビックホール(長崎市)のライブ・レポート(2)

今日は被爆から80年目の長崎8.9。
長崎シビックホールにて、昼・夕の2公演、
異なる企画のコンサートを開催しました。

夕方からは、フリーアナウンサー斉藤絹子さんとお届けする
「未来へと語り継ぐ声
〜8.9 朗読とピアノのコンサート」。

 

 

絹子さんとはこれまで10数年に渡り、
原爆文学の朗読とピアノのコラボを、
ラジオや、コンサートを通じて行ってきました。
ラジオ番組が日本放送連盟の賞をいただいたこともありました。

今日の前半は、その賞をいただいた番組で朗読した、
被爆者の谷口稜曄氏の半生を描いた
「生きているかぎり語り続ける」(館林愛著)を、
ピアノの演奏とともに朗読。
なんと、作者であられる館林愛さんも駆けつけてくださいました。

 

 

後半は永井隆博士がまとめた「原子雲の下に生きて」から3編。
原爆投下からたった4年後に出版されたことも驚きだし、
永井博士が「本の印税が被爆孤児たちに役立つように」と考えてくれたこともすごい。
そして偶然にも、この日の平和記念式典の石破茂首相のスピーチでも、永井博士の言葉が引用されました。

 

前半・後半ともに、僕はすべて即興で演奏。
絹子さんが発する言葉一つ一つが、
被爆者の言葉一つ一つ。
そのすべてが、仔細に至るまで、
その場に集ってくださった一人一人にちゃんと伝わるように、
細心の注意を払って、
一瞬一瞬、音を選び、演奏しました。

今このとき、戦争のない日本で、
こうして演奏できることに幸せを感じ、
先人への感謝と、
これからも伝え続けていくことの決意を、
改めて抱きました。

 

 

お越しくださった皆さん、シビックホールさん、
斉藤絹子さん、そして館林愛さん、
ありがとうございました。

昼夜で4時間近く演奏し、
どっと疲れができましたが、
おいしい酒でエネルギー補充!

 

 

長崎おでん はくしかにて

 

今回の企画は、10月18日・19日に開催するイベントのプレ企画です
10月のイベントでは、一人一人が「語り部」となって、
原爆文学の朗読を行う、ワークショップ&コンサートを開催します。
朗読に挑戦してみませんか?
ご参加、お待ちしております!

-> 詳しくはこちら

 

フライヤーおもて

 

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