なぜ『息をして』というタイトルなのか
ここまでの制作ノートでは、
『息をして』という曲がどのように生まれ、
20年の間にどのように変化してきたのかを書いてきました。
今回は、この曲のタイトルについて書いてみようと思います。
私たちは毎日、息をしています。
けれど、
自分が息をしていること、
生きていることを、
意識する時間は案外少ないのかもしれません。
忙しい日々の中で、
目の前のことに追われ、
気づけば呼吸が浅くなっていることもあります。
でも、
風を感じること。
空を見上げること。
誰かを想うこと。
美しいと感じること。
それはすべて、
今、息をして、生きているからこそできることです。
『息をして』という曲を書いたとき、
私は単に呼吸を表現したかったわけではありません。
「今、生きている」
その感覚を音にしたかったのだと思います。

そして、
木々も、
花も、
虫も、
鳥も、
魚も、
みんな同じように息をしている。
人間だけが生きているのではなく、
無数の命が息づき、
支え合い、
生かし合っている。
私たちもまた、
その大きな命のつながりの中に生きているのです。
そして20年の間、
全国で演奏を続ける中で、
ピアニストとしての僕もまた、
みんなとのつながりのおかげで、
生きることができ、演奏ができている。
ということを感じ、心の底から感謝するようになりました。
だから今の『息をして』には、
「生きている実感」だけでなく、
「生かされていることへの感謝」
も込められているのだと思います。

今回のアルバムを通して届けたいのも、
そんな感覚です。
聴いてくださる方が、
少しだけ立ち止まり、
自分の呼吸に耳を澄ませ、
「生きている」ということの尊さや喜びに触れる。
そんな時間になったら嬉しく思います。
次回はいよいよクラウドファンディング公開です。
ここまで制作ノートを読んでくださり、本当にありがとうございました!
クラウドファンディング公開まであと1日!
新アルバム『息をして』制作プロジェクトが、
6月26日にスタートします。
ぜひプロジェクトページをご覧いただき、
公開後の応援をよろしくお願いいたします。
