日々のレポート

ライブ風景

オランダ・ツアー2020冬(9)

冬のオランダツアーを無事に終えました。
お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

今回は4度目とはいえ、初めての冬のオランダで、一人で来たのも初めて(過去3回は妻と娘も一緒で、夏でした)。
Offの日に、マーラー 第9番を聴きに行った以外は、観光もせず、7公演のライブに専念し、とても濃厚な時間でした。

7公演とも異なる会場、異なる企画で、ソロだったり、様々なコラボだったり、子ども向けだったり、ファミリー向けだったり。すべてにおいて、素晴らしいご縁や出会いをいただき、みなさんと音楽を分かち合えた時間でした。

 

いつも思う、オランダのいいなと思う点は、高い人権感覚や、先進的な教育、抑圧のない自由な社会など、たくさんありますが、音楽家として感じるのは、コンサートに気軽に足を運ぶ土壌や文化があるということです(他のヨーロッパ諸国もそうかもしれません)。

「へ〜、コンサートがあるんだ。いいね。誘ってくれてありがとう!」という感覚。そして、終演後にはみんなが感想を述べてから帰ってゆく。
「いや….私はコンサートはちょっと….音楽ってよく分からないし….」と日本では反応をされることも多々あることを考えれば、オランダは演奏家が活動しやすいと感じます。

日本はCDなどの音楽マーケットは大きいですが、生活の中に、コンサートに気軽に足を運ぶ文化が根付いているかといえば、そうではありません。教育における文化芸術の位置付けも高くはない、政府の文化予算も少ない、島国という地理的条件、30年に及ぶ不況で経済的・精神的・時間的に余裕がない…など、さまざまな理由があるかと思います。

でも諦めずに、いろんな国の良い面を学び、吸収し、日本での活動にフィードバックしたいと思っています。そのためにも、もっと国境を超えて、さまざまな国で演奏したいです。

そういった意味でも、今回のツアーではたくさんのタイプのコンサートができ、現地アーティストとも共演し、子どもたちとも触れ合い、友人たちともたくさん語り合えたので、とても実りの多いツアーになりました。

 

次は8/12〜8/25に、5度目のオランダツアーを組んでいます。
今はまだライブ調整中ですが、すでに決まっているものもあります。
演奏のご依頼も承っておりますので、ぜひお声がけください。
-> 演奏依頼についての詳しい情報

また皆さんにお会いできることを楽しみにしています。
ありがとうございました!

 

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