日々のレポート

つむぎ誕生

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新しい命。

予定日より5日早く、7月15日に無事に生まれました。
21日に退院して、今は妻の実家でやっと一息ついたところです。


名前は「つむぎ」。女の子です。
" 紡ぐ "は僕がとても好きな言葉です。

僕たち夫婦の命から紡がれた、命の結晶。
またその命は、過去から未来へと綿々と紡がれていく命の流れのなかに誕生しました。
そして、彼女は多くの人やもの、自然、
生きとし生けるものすべてとの関わり合いのなかで、
助け合いながら、自分の人生を紡いでいくでしょう。
そんな想いから、つけた名前です。


生まれる前日、
初期の陣痛が始まった時点で僕はまだ徳島にいました。
その晩の夜行バスで徳島から名古屋、そして妻のいる岡崎へ。
着くと同時に、産院(愛知県岡崎市の吉村医院)へ向かいました。
つむぎは、僕の到着をお腹の中で待っててくれました。

それから17時間54分かかって夜中の2時15分に、
3560gの大きな女の子の赤ちゃんが生まれました。


妻は本当に頑張りました。心から尊敬です。
犬の遠吠えのような、悲鳴のような声を出し続け、
つむぎも一生懸命降りてこようとして。
すごい時間でした。

髪の毛が少し見えたときから、さらに2時間くらいかかり、
全て頭が出て、そしてもうひとふんばりで、
全身がにゅるにゅるにゅる〜っと出てきました。
その大きさにびっくりでした。


まったくの医療介入なしで、自然なお産ができたのは、
妻が、自分の本能の産む力、自然の力を信じたからだと思います。
陣痛の苦しい時間が続いたけど、逃げずに真っ正面からお産に向かってゆく姿は、本当に感動的でした。

全身が子宮から出て、すぐに妻の胸に乗った新しい命は、
一生懸命もがきながら、目を開け、妻を見つめました。

妻が、生まれたてのつむぎに最初にかけた言葉、
「おめでとう!よくがんばったね!」

僕からは、妻のがんばりしか見えませんが、
妻のお腹のなかでは、つむぎが一生懸命、生まれようとがんばっていたのです。
そのがんばりへの温かくて優しい言葉が、妻の第一声でした。
その言葉にもまた、僕は感動してしまいました。


生まれたての赤ちゃんは、ほんとうにほんとうにかわいくて。
言葉にならないくらいです。
ほんとうにほんとうに素晴らしいです。

生まれてから一日一日が過ぎてゆき、
彼女が刻々と変わっていくのが切ないくらいです。
これを一つ一つ、心に刻み込んでいこうと思います。


生後4日目、吉村医院の田中先生の計らいで、
医院の近くにあるお寺の本堂にあるグランドピアノで、
つむぎは初めて、僕のピアノを聴きました。
弾いていたら、涙が溢れてきました。


ありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
生んでくれてありがとう。


みなさま、つむぎをよろしくお願いいたします!





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