日々のレポート

東林院(徳島)のライブ・レポート(2)




いまここにあり、音を紡ぐ、紡がせていただくということ。
このお寺という特別な場所で、生まれてくる音、
わき上がる想い、感情。
最初は、それを即興で弾きました。


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ああ、日中の暑さもやわらぎ、涼しい風が吹く....。
そんな中で弾く、「風のゆくえ」は、ほんとに気持ちがいい。


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徐々に日が落ちて、夕去りの時間へ。
「楽音楽日」の宮城久典さんによる光の演出が、徐々に存在感を増してきます。
狙ったようなわざとらしさがなく、しかし計算された、自然で、美しいアーティスティックな演出でした。

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前半の最後には、ご住職のご詠歌とのコラボレーションしました。
リハ無し、ぶっつけ本番、しかも仏教歌との共演は初めて。

音程はあまりはっきりしないご詠歌に、妙にはっきりした音程の楽器であるピアノを重ねるのは、なかなか難しい。だけど、僕はご住職が歌に込められているもの、そのものを受け取って、音にして重ねていきました。そこに、不思議な情感が生まれたような気がしました。
これが予想以上に素晴らしいコラボになり、みんなが大拍手で喜んでくださいました。


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そして休憩の後は、「息をして」。





夜のお寺の境内に作られた特設ステージ、背後にそびえる本堂。
宮城さんによる光の演出。
ステージを囲んでくださるみなさん。
この状況で演奏できるというのは、なんと幸せなことか。
僕は、遠回りたくさんしたけれど、
ピアニストになれて、ほんとによかった。


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そして最後は、宮城さんのご長女、宮城愛さんとの共演。
今日、初めて会っての共演でした。
演奏中、彼女が時々ピアノのほうを向き、嬉しそうに微笑むのが、僕も嬉しかった。
これからがとても楽しみなシンガーです。

アンコールは、今日の出演者総出演で、フリーセッション。
とても幸せな時間が、そうして終わって行きました。

たくさんの出会いと再会をありがとう。
東林院のみなさん、関わられたすべてのみなさんに、 心から感謝いたします。

今回、実行委員長として誰よりもご尽力された副住職の一真さん。
僕に声をかけてくださって、こんなに素晴らしい舞台を作ってくださって、
本当にありがとうございました。
僕は出演者だから、みんなに拍手をいただき、とても役得なのですが、
ほんとは拍手を一番もらうべき人は、一真さんです。

本当に、ありがとうございました!!


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